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イベント・トランシーバー・ガイド

このページは RubyKaigi で sorah がスタッフへ共有している、トランシーバー・ガイドを公開するものです。RubyKaigi 前提の内容には一部なっていますが、どうやら需要があるようなのでほぼそのままです。


RubyKaigi では本番の運営にトランシーバーをスタッフ全員に渡してリアルタイムなコミュニケーションを取れるようにしています。このページでは、そんなトランシーバーの使い方や本番時のコミュニケーションのコツを解説します。初めてトランシーバーを利用する場合知っておいてほしいことが多々あるため、事前に読んである程度理解しておいてください。

トランシーバー

Push to Talk (PTT)

  • ボタンを押している間だけ音声が同じチャンネルのトランシーバーを持つ全員に送出されます
  • マイクの横についているボタンがPTTボタンです (本体にもついてます)
    • マイク横のボタンはスライドすると押したままロックされる仕様だったりします。うっかりロックに入れてしまい他者の発話を妨げないように注意してください
  • RubyKaigi では LTE モデムを搭載した IP トランシーバを採用しています
    • いわゆるデジタル・アナログ無線ではなく携帯回線に刺さっているので、LTE/4G の電波があればどこでも通話できます
    • その関係でボタンを押してから発話可能になるまで1.5秒くらいかかるので、ボタンを押して1拍待ちましょう
    • 地下など LTE 圏外では、どれだけトランシーバー同士が近くにあっても通信できないので注意

電源の入れ方

  • 本体上部についている音量つまみを回すことで電源が入ります。LTE の関係で、起動まで結構時間かかります
    • 電源を切るときは音量を 0 にすればよい
    • 音量つまみなので、音量の調整もできます

トランシーバを付け外しするとき

  • 付ける時はテストを兼ね、付けた後一言名前を述べてオンラインになったことを報告するといい
    • 誰かの付けました報告を聞いたら聞こえてるよ〜と教えてあげると親切
  • オフラインになるとき(外すとき)も報告しましょう。
    • 特に他者に呼び出されうる人はやるべき

「sorah です。トランシーバつけました」「sorah です。トランシーバ外します。」

名前を書く

  • イヤホンなどあるので、養生テープなりに名前を書いてトランシーバ本体に貼りつけておくと混同しちゃわないのでおすすめです。

充電について

  • スタッフ控室に充電器があります。
  • 毎晩帰るときに充電器に刺して帰りましょう。
  • 予備のバッテリーも置かれるので切れたら交換して切れた方を充電しておこう

電波のつかいかた

電波は共有資源

同じチャンネルでは同時に 1 人しか発信することができません! 電波はスタッフ全員の共有資源だと思ってください。効率的に利用するために、発信の際は下記に気をつけて喋ると良いでしょう。

src/dst を言って 3 way handshake をする

長々と喋ったのに相手が聞いてなかった場合だともう一度言わなければならず効率が悪いです。そのため 誰が発信しているのか、誰宛の通信なのかをはじめに宣言してください。

特定の相手やチームに連絡したい時は宣言した上で「とれますか?」といった発信で一度待ってください。呼び出された相手は「とってます」などと ack を返しましょう。ack が返ってきたら本題に入るのが良いでしょう。

なお、全体に共有したい内容なら「全員に発信します!」と伝えてそのまま話してしまって良いでしょう。ただし後述の通り Slack を併用するのがいいです。

例:

  1. sorah 「sorah です。unasuke とれますか?」
  2. unasuke 「unasuke です。なんでしょう?」
  3. sorah 「#{本題}

長くなりそうな話は Slack や in-person を併用する

発信している内容は全員に伝わるので、込み入った内容なら Slack, in-person, 電話などにうつるのが良いでしょう。全体共有も Slack に流してサマリをトランシーバで流すのがおすすめです。Slack を併用することでログにもなります。

個別に話した内容については、結論が出てから必要に応じて全員へ共有してください。スタッフ間で仕事のやりくりをしたりすることは予想ができるので、みんなで状況を把握できることに越したことがないため。

聞きとりづらい人がいる場合・再送をお願いする

時間の損なので声が遠いからマイクに近付いて送信しなおしてほしいと教えてあげましょう。また、積極的に再送をお願いしましょう。

エスカレーションをする時

スタッフをやっていると 様々な立場の方から質問を受けることがあります。これはたとえばスポンサー、ブース出展者、また会場側の関係者などです。その際分からない内容があれば適切な担当者へエスカレを行うことになると思うので、エスカレの際に留意してほしい内容をついでにここで説明します。

  • 質問者がいる場合は、まず 質問者をその場から離れさせない。 自分も質問者のそばから離れない。
    • 後で探すのが大変なため
    • トランシーバーでリアルタイムにコミュニケーション可能なので、聞いてみると伝えて少し待ってもらいましょう。
  • 質問者の情報を聞いてそれをエスカレの際に伝えよう
    • 場所の情報も必要だけど、それは自分の居場所でok。
    • たとえばスポンサーブース関連であればスポンサーの社名、担当者名は最低限必要
    • 参加者の場合は詳細はなくて OK
    • 必要に応じてエスカレ先から電話番号やチケット番号を聞いておいてほしいと言われることがあるので、その場合は追加で聞こう
  • 情報が揃ったら上記の handshake を踏まえた上で、それを伝えて誰かに拾ってもらいましょう
    • 例: 「unasuke です。スポンサーブースの問合せを #{場所}#{社名} の方から貰っています。」「sorah です。なんでしょう。」「 #{要件} を聞かれています。」「担当者名と場所をもう一度教えてください。自分が向かいます」